【支援のお願い】わかばと匠がFIPと戦っています

ヒト店長Aです。大ちゃんとリリィの嬉しいお知らせをしたばかりですが、実は当店在店中のわかばと匠が先週、FIPの神経タイプまたはドライタイプであるとの診断を受けました。2頭ほぼ同時に発症したため、あまりのショックと通院、治療方法の吟味、日々のケアで何もお知らせできませんでした。
※追記:8/29に牛太郎も発症、現在3頭がFIPと戦っている状況です

8/14の2頭。この時はまだFIPの確定診断は出ていなかったけれど、FIP疑って各種検査をしていた最中

原因不明の猫風邪が蔓延

7月前半から店内の子猫たち15頭が順番に高熱を出し、通院ラッシュとなっていました。内、4頭が重症化し、軽度〜中度の肺炎発症。抗生剤の影響で真菌も発症。営業中止にして看病に当たりました(原因や病名は不明、一般的な猫の感染症の症状に付合しないため、もしかしたら人間の新型コロナウイルスからの感染かもしれないと疑っています→参考サイト)。

匠、わかば、なな子姫は感染しなかったので、当初は抵抗力の弱い子猫の間でのウイルス感染と思っていました。ところが、子猫たちがすっかり元気になったころ、時間差で匠、わかば、なな子姫が元気がなくなり、発熱してしまいました。私たちはFIV(猫エイズ)陽性のなな子姫を一番心配していましたが、通常の治療(点滴と抗生剤)で間もなくすっかり元気になりました。

投薬が効かず、いつまでも治らない

わかばと匠は他の16頭と同じ治療をしてもスッキリ治らず、わかばは酷い結膜炎を、匠は目に濁りが生じてきました(これはのちにFIPのドライタイプに出る症状の一つ、ぶどう膜炎と診断されました)。思えば、熱が出ていなかった時も、匠は何だか性格が変わったようにおとなしく、ハンモックで寝ていることが目立つようになっていました。わかばもスタッフルームに籠りたがるようになっていました。これも体調不良だったからと思うと、気付いてあげられなかったことが切ないです。

この時点ではもうFIPを疑っており、各種検査の結果待ちをしつつ、FIPだった場合の治療法を検討していました。そして恐れていた結果が出ました。最初に匠、その後、わかばも。

匠から抜いた腹水と、腹水による疑いようのない検査結果
匠より元気そうに見えたわかばも炎症値はとんでもない数字で、外部検査結果からもFIPが確定

新型コロナ蔓延で増えたFIPの治療法

数年前までは治療法さえなかったFIP。ここ数年で未承認のMUTIANによる治療成果が著しく、料金は高いけれど、「助けることができる」という希望の光になっていました。さらに人間のCOVID-19(新型コロナウイルス)の世界的蔓延で、FIPに治療効果のある薬剤が増えるという追い風もあり、もはやFIPは治る病気と言っても過言ではなくなりました。ただし、経済力があれば。

薬剤は体重比によって用量が変わります。わかば5.8kg(健康時6.0kgオーバー)、匠3.6kg(同4.0kg)、2頭合わせて約10kg。できたらGS-441524(FIPに効く成分)の含有濃度が高く、効果も期待できるというCFN(CHUANFUNING)を使いたいのですが、2頭分だと概算で少なくとも360万円かかります(※その後わかばの投薬が増量、牛太郎も発症したため概算約600万になりました )。そこで、人間の新型コロナ治療薬として国内でも認可されているモルヌピラビルを使った治療を試してみることにしました。多くの動物病院で結果が出ているとのことと、寛解まで84日間投薬しても1頭あたり5〜6万円で済むというのも魅力でした。コスパが良ければそれだけたくさんの猫をFIPから救い出せる。もうこの薬一択でで行くことにしました。

大ちゃんが飲み切ったCFNの空き箱。これで90万円以上(写真提供:daichan_一喜一憂。

匠が急変、深夜の救急搬送。今夜がヤマだと・・・

わかばはFIPの確定診断の検査結果待ちだったため、まずは既にFIPが判明した匠にモルヌピラビルの投薬を開始しました。粉薬で、ウェットフードに混ぜて強制給餌で投与しました。匠は嘔吐が続いていたため、点滴に吐気止めのセレニアも入れました。経口投与ということもあるのでしょうが、効果が出るまで数日かかるようです。匠はぶどう膜炎や腰が砕けるようなフラつきも見られるほど進行してしまっていたので、祈るような気持ちでお薬を食べさせました。

プレドニゾロン5mgも処方されています。この他、点滴とインターフェロンも
このころの匠はトイレもまたげなくなっていました。

モルヌピラビルを3回目を投与したその夜、匠が明らかに悪化。立つこともできず、目の濁りも酷くなってしまいました。素人目に見ても、猶予がない感じでした。大ちゃんもお世話になり、今回うちも治療方法を相談していたねこけん病院練馬診療所に連絡。「これからキャットシッターに出ちゃう」というところを「戻ってくるのを待ってるから!」と無理を言って、深夜に匠を診察してもらうことに。「念のためわかばも連れてきて」と言われ、2頭を連れて診療所に到着したのが1時半。診察台に乗った匠は、もはや動くこともできないまま、痙攣のような、引き付けのような神経症状の発作を起こしました。

神経症状で香箱座りができなくなった匠の下半身(8月17日、午前1:25撮影)

代表のMさんが「今夜がヤマ」と言うほど、匠の症状は良くなく、その場で注射でのCFN投与による治療に切り替えることにしました。わかばも血液検査をしてもらい、異常に高い炎症値の結果からFIPであると断定。こちらはCFNを錠剤で投与することにしました(並行して外部検査機関にも血液検査に出してもらいました)。ある程度回復したら、体重があり、匠より軽症のわかばだけでも価格の安いモルヌピラビルに変更することにし、当面2頭ともCFNで治療することにしました。

1週間分の、2頭に必要なCFN約30万円(※その後わかばが増量となり、牛太郎も加わり現在は50万/になっています)。これでもかなり安く、病院の利益は少ないと思われます。しかも深夜だというのに。人件費大丈夫かな?ほんとにもう、感謝しかありません。ちなみに診療治療全て終わったのは丑三つ時さえも回って午前3時。M代表をはじめ、先生、スタッフ皆さん嫌な顔もせずお付き合いくださいました。かたじけない(涙)。そして彼らは何事もなかったかのように、「じゃ〜ね〜!」と颯爽と去って行きました。かっこよすぎでしょ(涙)。夜明けの街をお店に向かって走りながら、わかばも匠も絶対に死なせないと改めて誓いました。

※注:ねこけん動物病院は夜間病院ではありません。

命が優先だけど、3カ月経済的に持ち堪えられるのか。

ご支援のお願い

そんな事情で、1週間に30万円(現在は3頭分で50万/週)の治療費が現在のしかかっている状況です。投薬期間は84日間、つまり12週間、約3カ月に及びます。2頭の症状が安定したら安いモルヌピラビルに変更したいと考えていますが、わかばよりも症状が重く、回復も遅い匠はできたらこのままCFNで治療をしたいと願っています。また、わかばもモルヌピラビルが合わなかったら必然的にCFNにしなければなりません。となれば、当店の年間の医療費全体を軽々と倍以上上回る費用が必要です。もう一点、モルヌピラビルは人間の重症のコロナ患者に使う治療薬のため、現在第7波で患者数が増えている中、猫に回ってくる分量が十分でないとのこと。そうなればCFN一択となります。

どうか匠とわかばに手を貸してください。苦しみから解放して、甘えん坊のダラダラした普通の猫に戻してあげたいです。

こんな姿を再び見られますように
本来のわかばは明るくてひょうきんなのです

FIP基金専用口座はPayPay銀行に開設しましたが、承認は降りたもののまだ口座情報が送られてこないため、恐れ入りますが、ご支援いただける場合は「わかたく」とどこかに入れていただけますでしょうか。

【各種支援方法はこちら】
https://cats-inn.tokyo/donate/

【PayPay銀行】
金融機関コード:0033
店番(支店番号):005
支店名:ビジネス営業部
預金種別:普通預金
口座番号:5894050
口座名義:一般社団法人CAT’S INN TOKYO
カナ表記:シャ)キャッツイントウキョウ

【ゆうちょ銀行】
金融機関コード:9900
店番(支店番号):018
支店名:0一八(ゼロイチハチ)支店
預金種別:普通預金
口座番号:8974654
ゆうちょ間:10180-89746541
口座名義:キャッツ イン トウキョウ

*2022/9/8追記*

FIP専用口座開設できました!
経済的な理由で命を落とす猫がいなくなるように、当店の猫たちが寛解した後も続いていくものです。お店としても積立しつつ、相談・病院紹介・助成・薬剤購入費用の一時立替など、FIPを発症した猫さんへ、できる限りのサポートをできたらと考えています。その代わり、愛猫が寛解して余裕ができたら、他の罹患猫さんのためにお金によるサポートをお願いします。ご支援も継続的にお願いできたら嬉しいです!みんなで打倒!FIP!

◆金融機関名:PayPay銀行
◆金融機関コード:0033
◆店番号(支店コード):005
◆支店名 :ビジネス営業部
◆口座番号 :6380130
◆預金種別 :普通預金
◆口座名義 :一般社団法人CAT’S INN TOKYO FIP基金
◆フリガナ :シャ)キャッツイントウキョウエフアイピーキキン

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