おさむ。人間の欲を背負わされたマンチカンという猫

おさむ♂2023年9月3日生まれ。
門脈シャント、肺炎様の症状など、複合的な生まれつきの疾患があります。
手探りで治療を行っていますが、心臓も怪しいと言われています・・・
ネットで探してみると、肋骨の成長不良や甲状腺機能低下症という可能性もあるようです。
満身創痍で生まれて来たのでしょうね・・・

おさむは、ペットショップが「商品にならない」と放棄して、動物病院に置き去りにしたマンチカンです。このペットショップの経営者は、ワクチンに連れて来た子猫の体調が怪しいと、そのまま院長の情けにつけ込み飼育放棄する常習者のようです。院長も「うちが引き取らなければ、この子の命はなくなる」と、断ることができません。

もしも軽症化したり治ることがあれば里親募集しますが、現状、難しいと考えています。今は、お店で酸素室やネプライザーを使いながら、1日1日を「今日も無事に生きられた！」といった感じで過ごしています。

とりあえず…彼の誕生に関わったブリーダーやペットショップには憤りしか感じません。
当店はブリーダーや生体販売を容認する気持ちは1ミリもないし、彼らの受け皿になるつもりもありません。でも、長く生きられないかもしれないおさむに、せめて子猫らしい生活を送らせてあげたくて、うちで引き取ることにしました。病院の入院室にひとりぼっちでいるよりかは、お店で子猫らしく遊んだり、人間と接触したりする方がいいのでは・・・と思ったからです。

おさむを放棄したペットショップの経営者夫婦を、その動物病院の待合室で見たことがありますが…子猫たちの扱いが、まるでモノのようでした。ちなみにいい車に乗ってました。生きていくのにお金を稼ぐことは必要だけれど、もっと違う商材にすればいいのに。罪悪感のカケラもないのだろうか。輩のように絡んでしまいそうな気持ちを何とか鎮めて、冷ややかな視線を送るに留めました。

そもそも、生まれながらにして十字架を背負わされていることが痛々しくて、マンチカンって正視できません。そのことを何とも思わない世間にも辟易します。人間で言うなら小人症なのだそう・・・。それも、「ちっちゃくて手足短くてかわいい」と、作為的に作り出しているなんて、狂気の沙汰。これもある種の虐待なのではと思ってしまいます。